MURABITO

人口わずか1000人ちょっと。北海道赤井川村の魅力と、そこに暮らすステキなMURABITOを紹介します。

農業、電気工事、豆腐店。3足のわらじでひた走る、上田浩嗣さん

MURABITO No6

 

昨年の夏、国道393号沿いにオープンした「手作り豆腐 うえ」が、夏期営業を再開しました!豆腐店を切り盛りしているのは、札幌市出身の上田浩嗣さんと奥様の美穂子さん。今回は、こだわりの豆腐店を経営する上田さんをご紹介します。 

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【自然農法で大豆を栽培するために】

平成21年、上田さんは、以前から関心を寄せていた自然農法(作物に農薬、肥料を一切与えない農法)で大豆を栽培するため赤井川村に移住。村内の知り合いから借りた約3ヘクタール分の畑で、大豆栽培を始めた。そして、畑でとれた大豆の味の素晴らしさを生かすため、豆腐店を開業することに。

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【一から始めた店の建設】

豆腐店の建設はほぼ全て、上田さん1人で行った。

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伐採からはじまった1年目は基礎工事、2年目は外装工事、3年目で内装を完成させ、平成29年7月ついに開業となった。店名は、自身のニックネームである「うえ」と名付けた。

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【収穫量よりもこだわりを大切に】

昨年は1種類だった寄せ豆腐が、今年は3種類になった。

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まず一押しなのが「オリジナル」。こちらはトヨコマチという品種の大豆がベースとなっていて、大豆の濃厚な味わいが特徴。「白ふわ」は、トヨムスメという品種の大豆で作られていて、ねっとりとして甘みが強いのが特徴。「青ふわ」は、青シズクという品種の青大豆で作られていて、さっぱりとした味わいが特徴となっている。

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熟成されたばかりの豆腐から、大豆の豊かな香りがたちこめる

自然農法で収穫できる大豆の量は、そうでないものの半分以下。昨年は思うように収穫量が上がらず、豆腐店の営業は11月4日まで予定しているが、大豆がなくなり次第終了となる。

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主に販売を担当する美穂子さん

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保冷バッグ付きのおみやげセット

 

 

以上、豆腐店を経営する上田さんの紹介でした!

 

自ら建設した厨房で、できたての豆腐を1パックずつ手作業で計量していく上田さんの姿を見ていると、「スゴイ」の一言しか出てきませんでした。"上田さんはスゴイ人だから、こんなスゴイことができるんだなぁ"と考えていた私に「(これを読んだ人が)やればできるって感じてもらいたいね!!」と話す上田さん。3足のわらじを履いていることなど全く意に介さず「今度味噌づくりもはじめるよー!」と軽快に話す上田さんは、やっぱりスゴイと思いました。

 

最後に、特別にできたてほやほやの豆腐を試食させていただきました!それは普段食べている豆腐を10倍以上濃くしたような味で、もはや豆腐ではなく「白いデザート」と言った方がしっくりくるくらい、甘くて濃厚でした。オリジナル、白ふわ、青ふわの3種類の味の違いは意外とハッキリ分かるので、味比べをしてお気に入りを見つけるのも楽しいかもしれません😋

 

6月頃大豆の種まきをするそうなので、次は畑の様子をお伝えできたらと思います🚛

 

赤井川観光協会

広報 中村