MURABITO

人口わずか1000人ちょっと。北海道赤井川村の魅力と、そこに暮らすステキなMURABITOを紹介します。

はじめての農業がはじまった、やなぎさわ農園❷

本日も新規就農したばかりの「やなぎさわ農園」にお邪魔してきました!農園では、昨日からパプリカの苗の定植(ていしょく:苗を苗床から移し、田畑に植えること)を行っています。

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パプリカの苗

 

パプリカの苗は、ビニールハウス1棟につき約600本定植します。やなぎさわ農園のパプリカ用ビニールハウスは6棟あるため、全部で3600本以上の苗を定植します。気が遠くなりそうな😣苗の本数ですが、おそらく4日間ほどで植え終わるとのことでした!

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苗と苗の間が45㎝になるよう計測し、等間隔に穴を空け、一つ一つの穴に苗を入れる全てが手作業

 

明さんは早朝、村内の農業振興センターへ苗を取りに行きます。軽トラックに積みこんだ苗を畑に運んで下ろし、ひたすら定植し、夕方17時すぎ頃まで作業を行っています。

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簡単なように見えてツライ体勢が続く、苗の定植

 

農作業中、分からなくなることはないか明さんに尋ねると「いやーいっぱいあるよ!でも研修中にお世話になった農家さんが、みんなすごい優しく教えてくれる。わかんないことはまとめてメモして、知り合いの農家さんに聞きに行く。わかんないことじゃなくても、自分が今やってることが合ってるかどうかも確認もするよ!」と話してくれました。

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赤いTシャツの方は積丹町で農業を営む、明さんのお父さん

 

次回は5月初旬頃に実施予定の、メロンの定植を見学させてもらおうと思います🍈

 

 

赤井川観光協会

広報 中村

はじめての農業がはじまる、やなぎさわ農園。

MURABITO No5

 

この春、営農をスタートしたばかりの「やなぎさわ農園」にお邪魔してきました!新規就農者を積極的に受け入れている赤井川村では、農家として独立する前に2年間の研修を受けます。栁澤夫妻も新規就農者として村に移住し、ご主人の明(あきら)さんが今年、2年間の研修を終えました。

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いつも明るい栁澤夫妻と、もうすぐ2歳になる娘の芽依ちゃん

 

赤井川村に移住前は、大阪に住んでいた栁澤夫妻。明さんは食品系の営業を、奥さんの智衣(ちえ)さんは、銀行員として働いていました。お互い仕事が忙しく、夫婦で過ごせる時間が少なかったため「何か2人で一緒にできることがしたいね」と話し合い、農家になることに。食品関係の仕事をしていた明さんは「自分の手で野菜を作りたい」という想いもあり、のんびりとした自然環境のなかで子育てができる北海道へと移住しました。

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良く晴れた今日は、ハウスのビニールかけ作業をしていました。全部で10棟あるビニールハウスでは、ミニトマトとパプリカを中心に作付けを行っていく予定とのこと🍅

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パプリカ用のハウス内も見せてもらいました。f:id:akarin-gogo775:20180417203628j:plain

 

農家1年生としてスタートしたばかりの栁澤夫妻。これからが楽しみです🎵

 

智衣さんがはじめた「やなぎさわ農園」のFacebookはこちら↓

https://www.facebook.com/%E3%82%84%E3%81%AA%E3%81%8E%E3%81%95%E3%82%8F%E8%BE%B2%E5%9C%92-210251149557125/

新規就農に興味がある方、ぜひチェックしてみてください!!

 

 

赤井川観光協会

広報 中村

 

カルデラ太鼓に情熱を燃やす、山口克也さん

MURABITO No4

 

生まれも育ちも赤井川村、生粋の赤井川っ子。現在は村の郷土芸能であるカルデラ太鼓の指導員として活躍している山口克也さんをご紹介します!!

 

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酪農家の息子として生まれて】 

山口さんは、酪農家の次男として誕生。バイクや車が好きな地元のお兄さんたちが、頻繁にワヤワヤと集まるような家庭で育った。そのことが影響し、物心ついたころからの興味はズバリ、車。お兄さんたちが談笑する姿を見ては、子供心に「自分も早くあの輪の中に入りたい」と思っていた。

 

そんな憧れがきっかけとなり、高校卒業後には専門学校で自動車整備士の資格を取得。平成21年、小樽市の自動車会社に就職した。

 

【村のちいさな学校で覚えた太鼓】  

山口さんが通っていた小学校は、明治34年から平成13年まで100年間続いた落合小学校。山口さんは、その小学校の最後の卒業生だった。全校生徒が6人くらいだったという落合小学校の授業は、小さい学校ならではの良さともいえる「柔軟性」があった。

 

太鼓の授業では、自分たちで太鼓の先生にお願いをして太鼓を叩いてもらい、その姿を撮影し、撮った映像を見ながら太鼓の練習をしたりしていた。

 

中学に入ってからも、週1回の太鼓の練習は続け、村外の高校に入った頃から、時々村の小学生に教えるようになった。

 

山口家の長男、そして長女もそれぞれ太鼓を練習し子供たちに教えていたが、仕事の都合で教えることができなくなったため、平成22年から、山口さんが本格的に子供たちに教えることになった。

 

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【2つの強い想いから、帰郷を決意】 

太鼓を教え始めた頃、山口さんは家族とともに余市町に在住し、同町内で勤務していた。しかし「子供たちに太鼓を教えやすい環境にいたい」という気持ちが日増しに強くなっていた。そして、ちょうど2人目の子供が生まれた時「自分の子供たちには、赤井川村で育ってほしい」という気持ちも相まって、平成27年赤井川村に帰郷した。

 

【練習=とにかく音を出すことを楽しむこと】

太鼓の練習は、週に2回。火曜日は15名ほどの子供たちに、木曜日は10名前後の大人たちにそれぞれ1時間ずつ教えている。

 

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子供たちに指導する山口さん

 

「自分の休日や休息時間を練習にあてることが、大変だと思ったことは一度もないよ!自分が子供だった頃は、単に反復練習が多かったから、練習を楽しくするために少しゲームっぽくしてみたり、わざとふざけて教えるときもある。子供たちには、イベントのために練習するんじゃなく、純粋に音を出すことを楽しんでほしいかな」

 

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山口さんと教え子たち

 

約2年前には「カルデラ太鼓愛好会」を立ち上げた。村出身ではない大人たちから「太鼓を叩いてみたい」という声がチラホラあったことが、そのきっかけだった。「とりあえずおいでよ!」と持ち前の気さくさで誘ってみると、10数名の大人と子供たちが集まった。

 

郷土芸能カルデラ太鼓を「村の音」へ】

「成人して村から離れた人でも、帰省したときには太鼓を叩ける場所を作りたい。そういった意味を込めて、村最大イベントである「カルデラ味覚まつり」で叩く時のアンコール曲は、数年前から誰でも参加OKにしたんだよね。とりあえず叩きたい人は、エプロン姿のままでいいから叩いて!って声かけたら用意した太鼓全部が埋まった。

 

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カルデラ味覚まつりでのアンコール曲の演奏

カルデラ太鼓は、村の郷土芸能としてはまだまだ若いけど、先輩たちが築き上げてきたものを残しつつ、自分たちで進化させて「村の音」として染み込ませることができたらいいと思う」

 

 

以上、山口克也さんの紹介でした!!

 

子供たち、そして大人たちにも太鼓を教え「叩きたい人は誰でも叩ける環境を」作り上げていった山口さん。村の郷土芸能を教えるという責任重大な立場ではあっても「とりあえず来なよ!」と気さくに声をかけ、誰でも受け入れる姿勢で活動に取り組んでいるところが、本当に赤井川村の人らしいと感じました。

 

昭和56年に始まったカルデラ太鼓が、現在では、小学校の運動会、村の祭り、文化祭、成人式、スキー大会など、村のほぼ全てのイベント事で披露されています。

 

人口が少ない土地で、少なからず人数が必要な「太鼓」という郷土芸能を絶やさないことは非常に難しいことではありますが、山口さんにはぜひこれからも指導員として、活躍を続けていってほしいです。

 

 

 

赤井川観光協会

広報 中村

橋から見た風景を撮影してみました!

村には赤井川、白井川、余市川小樽川という4つの河川があります。今回掲載した写真はすべて赤井川で、3日前の3月30日に撮影したものです。川の流れに雪解け水が加わり、とても勢いよく流れていました!

 

まずご紹介するのは、母沢橋という橋から撮影した赤井川です(村名が赤井川村というだけに、もちろん「赤井川」が流れています!)。この日は川がとにかくキラキラしていて本当に綺麗でした!

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母沢橋(もさわはし)

 

つづいて、北部橋という橋から撮った赤井川です。こちらは川筋がギザギザしていてとても見応えがありました⚡

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緑色の北部橋

 

最後に、日の出橋という橋から撮った板小屋川(赤井川の一支流)です。

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日の出橋からは、澄み切った青空の日にだけ羊蹄山の頂上を見ることができます。個人的にはオススメの絶景スポット📷です!四季ごとに全く違う風景を見せてくれるのも嬉しいところ😊

 

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 素晴らしい青空のもと、羊蹄山が神々しく輝いていました✨ 

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日の出橋

 

今回は、雪解けのこの時期にしか見られない、村の風景をご紹介しました。日の出橋~北部橋~母沢橋は、余市方面から赤井川村市街地へ向かう際に走行する道道36号線を、少し遠回りするような感じですべて通過することができるので、時間がたっぷりある日にはぜひ通ってみてください🚙「カルデラの里 赤井川村」の、ハッとするような美しい景色に出会えるかもしれません。

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以上、村内の橋と河川の一部紹介でした!

 

赤井川観光協会

広報 中村

 

 

ふきのとうが出てきました!!

高く高く積もった雪も、あとはとける一方!と思っていましたが、今朝外を見ると、細かい雪がチラチラ降っていました。。。そんな赤井川村ですが、春の訪れを感じさせてくれる「ふきのとう」が、そこかしこにピョコピョコと出てきました😊

 

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近所の小学生が一昨日発見したふきのとう。全部で七つありました。

 

車道の脇のいたるところに生えています。

 

以前「ここのふきのとうは美味しいよ~✨」と教えてもらった場所にも、きれいな蕾が。

 

 

毎年、雪がとけたかとけないかのうちにポンポンポンポン顔を出すふきのとうを見ると「スゴイ!!」と思わずにはいられません。

 

赤井川村にも少しずつ、春がやってきました🌸

 

赤井川観光協会

広報 中村

村の郷土芸能、カルデラ太鼓について。

村の郷土芸能であり、村内で開催されるほぼ全ての行事で披露される「カルデラ太鼓」。村に住んでいればその演奏を見る機会も多く、村にあるのが当たり前のような存在となっています。

 

先日、カルデラ太鼓の指導員である山口克也さんにお話しを伺ったことがきっかけで、カルデラ太鼓の起源について知りたいと思い、少しだけ調べてみました!

 

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明治32年に開村した赤井川村は、昭和54年に開村80周年を迎えました。これを機に村では「心を新たにしよう!」という動きが生まれます。

 

その頃(昭和54年)、明治時代の村を知るお年寄りのお話のなかに『「芸能」というものを生み出す余裕がなかったほどに、人々は日々の生活を過ごすことにのみ明け暮れ、疲れ、郷土芸能は生まれなかった』とあります。

 

そこで、当時の村長、教育長は、郷土芸能の創作を企画しました。当時の村長である岡田秀雄さんは、カルデラ太鼓創立10周年の際「故郷は終生忘れ離れることのできない魅惑をもっているもので それは生みの土 育ての水であり われわれの生命の限り脈々として流れ続けている風土の感触です 生活のなかに共感の潤をもつものをつくりたい いろいろの事情から村を離れる人々もあるであろう このかけがえのない故郷を一層潤のあるものとするため なにか郷土芸能を生み出したいとし 衆知を結集してカルデラ太鼓の創設を目論見たのでした(中略)村を離れても山野に響いた太鼓の音は、赤井川を生涯忘れがたい望郷の思い出にすると感ずるものです」と書き記されています。

 

赤井川村を新しい目で見直そう!という心意気を託すものとして、郷土芸能の創作が始まりました。幼児の頃から玩具として生活の中に浸透しているため親しみがあり、人の心に響きやすいものとして「太鼓」が選ばれ、村の特徴である「カルデラ盆地」という地形にちなんで「カルデラ太鼓」と名付けられました。

 

作曲は「北海道」をテーマに幅広い作曲活動をしていた桑山眞弓さんに依頼しました。昭和55年9月24日、初秋の景色が広がる赤井川村を取材した桑山さんは、その後、第一章「黎明」第二章「開拓」第三章「未来」の三部から編成される「赤井川カルデラ太鼓」を作曲しました。 

 

桑山さんは、カルデラ太鼓創立10周年の際に「これからのカルデラ太鼓に望むことは、郷土赤井川村一村一品の顔として一層の飛躍を遂げ(中略)着実な歩みを続けるよう願って止みません」と書き記されています。

 

曲が出来上がった翌年の昭和56年3月21日より、本当にゼロから(楽譜の読み方から!)練習を開始しました。

 

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同年9月4日、カルデラ太鼓が末永く村民に愛され、更に次世代へ確実に引き継がれることを願って「赤井川村カルデラ太鼓保存会」が設立されました。設立時の会員数は285名でした。

 

同年9月15日には、村内2つの会場で、時間をずらしてカルデラ太鼓の発表会が開催され、それぞれの会場で300名近い村民が集まりました。

 

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カルデラ太鼓発表会

 

その後、カルデラ太鼓は村の行事以外にも、倶知安町の「じゃが祭り」、札幌雪祭り、札幌・月形刑務所慰問等々、全道各地で演奏を行い、「カルデラ太鼓」が全道に知れ渡ると同時に、赤井川村も知れ渡ることになりました。

 

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昭和60年2月11日 札幌雪祭り大通り会場にて

 

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今回記載したことは「赤井川村史」 と「カルデラ太鼓保存会結成十年の歩み」という冊子に書かれています。

 

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これらを読むと、現在カルデラ太鼓に40年近い歴史があるのは、最初の演奏者の方々、そして後継者のみなさんが、仕事に追われながら、寝不足しながら、大変な思いで練習を続けてきたからだということが、ひしひしと伝わってきます。

 

「村にあるのが当たり前」としてしか見ていなかったカルデラ太鼓でしたが、誕生当初は、演奏者の確保、後継者の育成、マンネリ化を防止するため新曲の導入、その度に苦労しながら練習、演奏者が増えれば太鼓の確保、発表の場の確保などなど、紆余曲折を経ていたとは、想像もしていませんでした。

 

本当に赤井川村らしい響きを持つカルデラ太鼓を、これからも村の誇りとして、若い方へと引き継いでいってほしいと思います!

 

 

 

赤井川観光協会

広報 中村 

第21回赤井川ジュニアクロスカントリースキー大会、本番編!

第21回赤井川ジュニアクロスカントリースキー大会が開催されました!

 

天気予報は当てにならないと思っていましたが、予報どおりの雨☔

このスキー大会で雨が降るのは、今大会始まって以来初めてのことだそうです。

 

 

ですがやはり、子供たちにはどんよりとした天気なんて感じさせない

パワーがあります!

 

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10:00きっかりに競技がはじまると

会場内はコーチや保護者の方の声援が飛び交います。

競技後は選手よりもクタクタになっているお母さんたちの姿が印象的でした。

 

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就学前の子供たちから中学校3年生まで

計158人が最長で5㎞のコースを滑りました!

 

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最後の最後でようやく雨もあがりました!

 

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今回はあいにくの天候で、役員の方々も選手たちも大変そうでしたが

とにかく無事開催できたことが本当に良かったと思います!

 

村内唯一の中学校、赤井川中学校は、全国中学校スキー大会に9年連続で出場しており

スキーの強豪校といわれ、世界大会に出場する選手もいます。

オリンピック選手誕生も、夢ではないです✨

 

 

赤井川観光協会

広報 中村